借金も相続される?借金の相続放棄は可能?

2017年1月14日 相続

昨今,3組に1組の夫婦は離婚するという統計があるそうです。

いろいろな事情があって離婚をして,その後生活が安定すると前婚の相手とはお互いに連絡をしないことは珍しいことではないでしょう。

私たちを捨てた父親の借金をいまさら払う必要があるのですか?

と事例で説明していきます。

Aさんは,お母さまに育てられ,お父様とは何十年も音信不通でした。ある日突然,某金融機関から次のような内容の手紙が来ました。「あなたのお父様B様は,平成○年○月○日に亡くなりました。あなた様はB様の相続人であるため,B様のお取引につき一度ご相談をさせて頂きたくご連絡をお待ちしています。」
○○信用銀行

A様はそこで初めて,実の父親が近隣市町村に住んでいたこと,少なからぬ借金を残してアパートで孤独死したことを知りました。

(相続の対象)
どなたかが亡くなり借金が出てきて驚いてしまうケースがあります。
相続されるのは,プラスの財産だけではなくマイナスの財産(借金)も含まれます。

(相続放棄とは)
法律的な「相続放棄」→もらう権利が初めから無い

負債が多い方が亡くなった場合,「相続放棄」を検討する必要があるでしょう。法律上の「相続放棄」は権利も義務も財産も借金も何もかもを一切相続することはありません。

民法第939条でいう通り,はじめから相続人でなかったということになります。こちらはご自分の意思だけで効力が生ずることはありません。

法律上の「相続放棄」をするには,法律で定められた期間内に,裁判所に対して定められた手続きをする必要があります。

法律な期間はよほどの理由がなければ伸長することは認められませんので注意が必要です。

相続の際にプラスの財産では払えそうにないマイナスの財産(借金)がありそうなことが分かったら一日でも早くおぎはら司法書士事務所にご相談ください。

次回は,法律的な「相続放棄」とみなさんが一般的に言われる「相続を放棄した」の違いをお話します。この2つの言葉は似ていますが,法律的な効力が全く違いますので注意が必要です。⇒相続の放棄

参考条文
民法第915条第1項(抜粋)相続人は,自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内に,相続について放棄をしなければならない。
民法第938条 相続の放棄をしようとする者は,その旨を家庭裁判所に申述しなければならない。
民法第939条 相続の放棄をしたものは,その相続に関しては,初めから相続人とならなかったものとみなす。


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